3人に1人以上の学生が面接で話に脚色をしている

インターン選考や早期選考が徐々に始まる時期となり、面接の機会が増えている学生も多くいるでしょう。ただそのような機会が増えるにつれて、「伝えたいことを上手く言葉にできない」という声を聞きます。

では、面接の場でそのような状況を続けるとどうなるでしょうか?結果、会話にぎこちなさが生じてしまい、言葉のキャッチボールがスムーズにできなくなってしまうのです。

マイナビによると、就職活動中の学生のうち「面接で話に脚色をしてしまうことはよくある」と答えた割合は、なんと全体の3分の1以上という結果が出ています。「脚色をする」ということは本来の内容を良く見せようと別のことを付け加えることになり、伝えたいことを言葉に出来ているとは言い難いでしょう。そのため、この結果からも分かる通り、面接で言葉のキャッチボールができていない学生は一定数いると言えます。

では、面接の場において、企業は学生のどんなところを評価しているのでしょうか。

参照:マイナビ『就職活動における学生および社会人の実態調査

面接で評価が高い学生の特徴は「言葉のキャッチボールができる人」

東洋経済オンラインによると、採用担当が「面接で高い評価をする学生」の特徴は2つあります。それは、

  • 質問を正しく理解しているか
  • 回答はわかりやすいか

です。相手の質問を正しく理解し、自分の考えを相手に分かりやすく回答できるということは、つまり「言葉のキャッチボールができる」ことに繋がるでしょう。そのため、先ほどお伝えした内容こそが、面接において最も重要となるのです。

面接前に提出する履歴書やES等の事前資料では、学生がこれまで行った経験や持っているスキルを知ることができます。面接は、そのような内容からでは見えづらい部分をより明確に知っていく場であるため、学生の「言葉の選び方」や「話し方」を評価する面接官が多いと言われています。これらがまさに「言葉のキャッチボール」ということです。

参照:東洋経済オンライン『採用担当に好印象「面接で評価が高い学生」の特徴』

1人勝ちできる面接方法とは?

ここまでの内容より、面接で高い評価をもらい周りと差をつけて1人勝ちする面接方法は、「言葉のキャッチボールをする」ことです。

ではここから、言葉のキャッチボールをするために是非意識していただきたいことを2つ紹介します。

言葉のキャッチボールをする2つの方法

  1. 形容詞を使わない
  2. 結論+ワンセンテンス

形容詞を使わない

この言葉だけを聞くと、『それでは会話が成り立たないんじゃないか』という声が聞こえてきそうですが、もう少し詳しくお伝えすると「形容詞だけで会話をしない」ということになります。

そもそも、「形容詞」という言葉の意味をご存知でしょうか?

形容詞とは、名詞をわかりやすく伝えるために情報を加える言葉のことを指しています。例えば、「おいしい」「嬉しい」「面白い」「優しい」「難しい」などです。

形容詞は一言で自分の気持ちを表現できる便利な言葉です。ただ、形容詞だけを使って話をすると、本当に伝えたいことが相手に伝わらないことがあります。

具体的には、以下の方法で「形容詞を使わない」言葉の選び方ができます。例えば、「ホラー映画を観に行った」という状況であれば、「面白い」「やばい」という形容詞だけを使った感想ではなく、それぞれこのような言い方ができるでしょう。

・五感を使って表現する

(例)「鳥肌が立った」「髪の毛が逆立つかと思った」など、自分の身体感覚で表す。

・自分以外の人の様子を表現する

(例)「一緒に観ていた彼女は、ずっと目をつぶっていた」ように、自分以外の人の様子を交えて表す。

・自分の過去や思い出から探してくる

(例)「私が過去に観た映画の中でも3本の指に入る怖さ」と、自分の過去や思い出の中と比較して表す。

これを面接の場で想定すると…

(例)

面接官:「困難を乗り越えて達成できた時、どう感じましたか?」

面接者:「とても嬉しくて、また頑張ろうと思いました。」

面接官:「困難を乗り越えて達成できた時、どう感じましたか?」

面接者:「半年前は乗り越えることが出来なかったため、できなかったことができるようになったことが大変嬉しかったです。今後も自分が出来ることを1つでも増やしていくための行動を継続していきます。」

結論+ワンセンテンス

人と話す時は「今はこれだけを話す」という「しばり」をかけることが必要です。

まずは、「結論」を伝えましょう。ここで伝える結論は1つのみで、なるべく1文に収めると良いです。相手に伝えるためには、様々な言葉を掛け合わせることも大切です。ただ、長舌であちこちに話が飛んでしまうと、何を言いたいのか相手が理解し難くなってしまいます。そのため、結論をできる限り短く1つだけ伝えることを意識しましょう。

・「短い」の基準って?

1文40文字を基準にすると良いでしょう。だらだらと話をしてしまい、『1つ話そうと思っていたのに文が途切れない』という人は、この基準を心がけてみてください。

余談ですが、人が一息で伝えられるのは約50音であり、相手にとっても聞き取りやすい文字数も考えると40文字となっています。

そして、1つの結論を伝えた後は、その理由をワンセンテンスで伝えましょう。面接では、相手の質問に返答する場面が多いと思います。その際、結論に至ったその先の理由を知りたい面接官は非常に多いです。ただ、この理由に関してもだらだらと話をしてしまうと、伝えたいことが上手く言葉にできず、結果として伝わらないことが発生します。

是非、「ワンセンテンス」を付け加えて話をしてみましょう。

最後に

「言葉のキャッチボールをする2つの方法」はいかがでしたでしょうか?

どんなに伝えたい想いを強く持っていたとしても、それを言葉にして相手に伝えないと、相手はあなたを十分理解することは難しいです。まずは、伝えたいことを言葉にして言葉のキャッチボールを行い、スムーズな会話を目指していきましょう!

参考:ひきたよしあき.5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本.大和出版.2019.p202


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