ESで躓く人の共通点
就活をしていく中で避けては通れないエントリーシート(以下ES)と面接。だからこそここで躓く人がほとんどです。ESで躓く人には共通点があるとも言われています。それが以下の3つのタイプ。
- 自分のことを客観視しすぎる「低温系ES」
- 具体性のない話が並ぶ「目次系ES」
- 強みとエピソードがズレ続ける「こじらせ系ES」
参照:東洋経済ONLINE『「残念な就活エントリーシート」の3大特徴』
この躓きポイントは「ESの内容」についてでしたね。ESを書いてみたものの、内容が良くない、ということでした。
面接で躓く人の共通点
では次に面接で躓く人を見てみましょう。当たり前のことかも知れませんが、以下の5つのことが意識できていない人がいるようです。
- 清潔感が意識できていない
- 目を見て話せない
- 会話のキャッチボールができない
- 価値を否定されたと塞ぎ込んでしまう
- ハキハキとしゃべれない
参照:賢者の就活『要注意!面接に落ちる人が意識すべき5つの「当たり前」』
この躓きポイントは「外見・見え方」という括りでしょうか。メラビアンの法則であるように、人は第一印象で大方のことを判断してしまいます。ですので、印象の面は大きいのは事実ですね。
躓く人は「伝わっていない」
上記でお伝えしてきた躓きポイントは「伝え方」の話が多かった様に感じます。私は会話の中でとにかく大事にしていることがあります。それは「伝える<伝わる」ということです。つまり「いくら伝えようとしても伝わらなければ意味がない」ということですね。
仕事をしているとこんな声を耳にすることがあります。
「なんで出来ないんだ!この前も教えただろ!」
これは出来なかった部下が悪いのでしょうか?私はわかるように伝えられなかった、つまり
部下に「伝わらなかった」上司にも責任があると考えています(自分もここは常日頃向き合っています…。。)。
「えー!お願いしておいたじゃないですかー!」
上記も同じですね。伝えて終わりなのではないというのが、コミュニケーションだと考えています。それでは、伝わるためにはどうしたらいいのでしょうか?
その答えは簡単で「自分の話を興味を持って聞いてもらう」ことです。興味を持って聞いてくれさえすれば、ほとんどの場合で伝えたいことは伝わります。
では、自分の話に興味を持ってもらうためにはどうしたらいいのでしょう?そのために必要なのが、今回のタイトルである「フリオチ」です。
ES・面接で大事な「フリオチ」とは
フリオチとは「振り」と「落ち」です。「フリ」と「オチ」と聞くとお笑いがイメージされますね。。ああだこうだ、ああでもないこうでもないとして「こういう展開になるのかな?」とイメージさせることが「フリ」で、最後にそのイメージを裏切る様な意外性や驚きの結末でドッと笑いを取るところが「オチ」です。
しかし、伝えることにおける「フリ」と「オチ」はお笑いのそれとは異なります。伝えることの「フリ」と「オチ」は「振れ幅を大きくしてより価値を見える化する」ための手法です。
A:「うちの子が陸上の全国大会で1位になったの!」
B:「うちの子、もともと運動音痴で体育なんていつも1だったし、運動会でもビリたったのよ。それが悔しかったらしくて毎日努力して練習しつ続けてきて、陸上の全国大会で1位になったの!」
Aを聞いて思うのは「すごい、運動神経がいいんだな」といったところでしょうか。
ただ、Bを聞くと「え!すごい努力をしてきたんだなー!」とAに比べて感動が増しませんか?これを「フリ」と「オチ」に分解すると以下の様になります。
フリ
・もともと運動音痴で体育なんていつも1
・運動会でもビリたった
・毎日努力して練習しつ続けて
オチ
・陸上の全国大会で1位
いかがでしょうか。このように「フリ」があることで、「オチ」の印象は全く変わってきます。「フリ」と「オチ」の間に意外性、驚き、新奇性、憧れがあると人の関心や興味が生まれるんです。
ダイエットで一躍有名になったRIZAPもこのフリオチが秀逸な例です。ドゥーッドゥッ、ドゥーッドゥッ、ドゥーッドゥッという音楽で項垂れたふくよかな人が回っていたと思いきや、チャッチャラーチャラー、チャッチャラーチャラーという音楽と同時にキラキラした大天使みたいな人が登場します。
フリオチの作り方
フリオチがいかに相手の興味を生むのか、ということは理解してもらえたと思います。それでは次にフリオチの作り方をみていきましょう。フリオチの作り方は大きく二種類に分かれます。足し算で作る方法と引き算で作る方法です。
足し算
(例)
おいしい牛乳
↓
(フリなし例)
北海道産のおいしい牛乳
↓
(足し算フリ例①)
さらさらなのにコクがある北海道産のおいしい牛乳
|
(足し算フリ例②)
手間ひまかけて育てた乳牛による1日一杯分しか取れない北海道産のおいしい牛乳
いかがでしょうか?牛乳が飲みたくなってきましたね。足し算フリ例を加えた①も②もフリなし例に比べて格段と美味しそうに感じませんか?足し算フリ例②においては希少価値まで見せてくるものだから…飲んでみたくなりますよね。
このように、フリを入れることでオチの価値が高まる方法がフリオチの足し算での作り方です。
引き算
例)
優勝した
↓
(フリなし例)
全国大会優勝した
↓
(引き算フリ例①)
直近10年間一度も全国大会に出場もしたことがない学校で全国大会優勝した
|
(引き算フリ例②)
練習場もなく毎日空き地で練習をしてきて全国大会優勝した
例をガクチカver.にしてみましたがいかがでしょうか。単純に全国大会優勝というよりも引き算フリ例を入れたものの方がオチが際立っていますよね。そして何より気になりませんか?何があったんだろう?どうやってきたんだろう?って。
数年前に流行った「ビリギャル」はまさにこれですね。「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」です。これが「毎年成績上位で…」となっていると「そりゃそうだよね」となります。
このように、フリで評価基準を下げ、オチとのギャップを生むことで、オチのみならず過程にも興味を持たせるのがフリオチの引き算での作り方です。
さいごに
大切なことなのでもう一度言いますが、ESも面接も「伝える<伝わる」を理解することが重要です。伝わるためには興味を持ってもらうこと、ということで今日は「フリオチ」についてお話をしてきました。
このブログのタイトルも実はフリオチになっていたんです。
ESも面接も大事なのは伝える伝わる「フリオチ」
伝わるの前に打ち消し線が入っていますね。打ち消すことで意識を伝わるに持っていっているんです。自己PRやガクチカ、自分のことを相手に伝える場面は非常に多くなってきます。ぜひ「フリオチ」を意識してみてくださいね。
自分の強みや経験をフリオチ化したい!という方はぜひ以下リンクよりカジュアル面談でお話ししてみましょう!
<本日の記事>
Profile
-キャリアパートナー
-国家資格キャリアコンサルタント
–Kunizaki Shinji
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